Nori Sakamoto Aurora Photo Gallery Blog

写真家・坂本昇久のオーロラフォトギャラリー・ブログサイトです。

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オーロラ撮影 ~前景に色々と置いてみる 4 テントとオーロラ~

まだまだ、置きます。オーロラの前に。

今回はオーロラを撮る人なら一度は撮っておきたいテントとオーロラです。
かくいう私もオーロラを初めて見た直後、kennan ward氏のオーロラとテントの絵はがきをデナリ国立公園のお土産屋で見つけてショックを受けてからというもの、いつかは自分でも撮りたいと思っていたモチーフでした。

オーロラが激しい時、静かな時、空が曇っている時など様々なシチュエーションでテントを前に置いて撮ってきました。テントを手前に置くことで、風景が急に身近に感じられるような気がするからです。

最も日本では「テントの写ってないのは撮ってないの?」と撃沈されることも多いのですがね。
テントがレジャーと結びつく日本では致し方がないです。

さて、今日は一枚だけのご紹介です。

今夜はオーロラを屋根にして眠る
テントを置く場合は、前もってどの向きからテントを入れたいか、設営する前に方角を確かめておきます。
オーロラオーバルの大きさでレンズを向ける方角は変わってきますから、そこの辺りはある程度ヤマをはらなければなりませんが、テントを横から撮りたいか前後から撮りたいかでテントの向きを考えておきます。私は自分の使っているテントの前後から見る形が好きなので前後を東西、側面が南北に向くように置くことが多いです。その向きに置くのは、オーロラは東西に伸びる光の帯なので、オーロラとの距離が一番近くなった時、縦位置でダイナミックに切り取りたいからです。
もっともドーム型のテントはイグルーと同じでどこから見ても同じ形なので万能ですね。


次回からは「オーロラを屋根にして眠る」をテーマにして、テントの選び方やオーロラの下でのキャンプの話も交えながら作品を紹介する予定でいます。

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オーロラ撮影 ~前景に色々と置いてみる 3 花とオーロラ~

9/30の記事に続き、前景に色々と置いてみたものをご紹介します。今回は花とオーロラがテーマです。

前回はタンポポの綿毛とオーロラを撮ったところまでご紹介しましたが、ようやく色付いた花をオーロラの下で見つけられたのでその時の作品をご紹介します。

この撮影で一番難しいのは、オーロラの季節の始まりと花の季節の終わりが重なっている場所を探すことです。
殆どの花は、オーロラが極北の夜空に戻ってくる季節になると殆どの花はその季節を終えているからです。紫色のブルーベルや忘れな草など可憐で美しい花は開花が遅い山の上に登っても8月初旬。オーロラの季節とギリギリとかすっていますが、未だにそのチャンスをモノに出来ないでいます。そこで、一番身近で親しみやすく目に付きやすいヤナギランを狙います。

その年は早めに日本を旅立ち、8月中に現地に入り。結局花を探しまわって、北緯64度まで北上して来ました。
ない!いくら探してもない。道中、道路沿いには咲き乱れているヤナギランもなかなか気に入った場所が見つかりません。空が開けていて、バックに何もなく、花が咲いている所が! 
ようやく見つけた場所がこの場所です。けど、残念なことに花の季節は終わっていました。
赤く色付いているのは種を包んでいる種房です。これはこれで、奇麗ですけどね。これ以上探しても花の季節は日一日と短くなっていくことを考え、ここを撮影地に選びました。

薄明の中のヤナギランと北の空のオーロラ
北緯64度の夜にもようやく闇が戻ってきた。北の地平線からトワイライトリングが消えることはないが、リングは刻々と東へとその位置を変えて行く。トワイライトリングを追い払うかのように北の空の星々がその後を追いかける。そんな中に薄らとオーロラが現れる。白夜の中にその姿を隠していたオーロラがようやく長い夏休みを終えて極北の夜空を彩る。あぁ、季節が巡ってきたんだな、となぜか胸が熱くなる。
と感慨に耽るのは撮ってから後で、撮影中はまぁ、忙しい。これはデジカメなので、何枚かテストして、手前のヤナギランがシルエットにならないように、露光を開始してから、右手に走り「50万キャンドルパワーの明るさ」がキャッチコピーの強力サーチライトを一瞬だけ点灯。そして、再びカメラに戻りシャッターを閉じる。何枚も撮ったうち辛うじてオーロラと分かる光が写っていたの作品です。


薄明の中のヤナギランの種房とオーロラ
上の作品を撮影した後、今度はヤナギランに寄った作品の撮影です。この日のオーロラはあまり満足のいくものではなかったのですが、こういう試験的な撮影の時には激しく動かないオーロラの方が気分的にはとても楽です。
広角レンズでの撮影でも前景にここまで寄ると無限大では手前にピンが来ません。そこで手前のヤナギランにピンを合わせると、今度はバックの星々の輪郭がボケてしまいます。という訳で、撮影手順です。2回に分けて撮影します。多重露光ですね。多重というと賛否両論あるのでしょうが、それまでこういう状況で、どちらかにピンを合わせて撮影してきて、結果を見るとがっかりすることが多く、多重露光で両方にピンが来ていた方が見ていて心地良い! というところから導かれた方法です。
第一露光では、手前にピンを合わせ星が写り込まないように、1/250@f8くらいにセットしてストロボを当てて露光します。第二露光では、ピンを無限大に合わせ、絞りは開放(or 一段絞る)にセットし直し、オーロラが画面に入ってくるのを待ってオーロラに合わせた露光時間で撮影します。
ライトソースはタングステン、LED、ストロボと色々と試してみましたが、LED、タングステンは光の当たり具合が確認できるので重宝しますが、風があると前景が被写体ブレが起こるのと、当てる時間がguess workになってしまうので要テストです。ストロボは被写体ブレは起きない反面、光の当たり具合が確認できないので、これは経験でカバーするしかないようですね。これはというものが撮れていない私がいうのもなんですが……。


ヤナギランとオーロラ
「花とオーロラ」はオーロラを撮りに行く時には必ず頭の片隅に入れておくテーマとなっていますが、気分的な余裕がないと撮れないものです。せっかく苦労して作った資金と時間をつぎ込んで挑む訳ですから、ついつい普段通りの撮影に流れがちで、本気になって探さないと、ピンとくる撮影地には出会えないものです。いつも何気なく通り過ぎてしまう場所にポツンとひっそりと佇んでいるだけですから……。この花もそんな一輪。
いつもの撮影場所に向かっている途中、ふと路地を見つけました。それまで気にも留めることなく何十回と通り過ぎていた場所です。入って行くと空き地が広がり、日当りが悪いのか、遅咲きのヤナギランが目に入ってきました。辛うじてまだ花をつけています。ヤナギランは下から上へと順に花を咲かせ、下から種を育むのですが、今シーズン最後の花が上部に残っていました。セッティングを済ましてしばらくすると、東の空でオーロラがブレイクアップ。赤いオーロラと赤い花。植物の光合成は二酸化炭素と水で酸素を排出するシステムですが、赤いオーロラは酸素が光っている色です。こうやって両者を見つめていると、この惑星のバランス感覚に拍手を送りたくなってきます。


ヨモギとオーロラ
上の作品と同じ場所で更に花を探しているとヨモギ"artemisia canadensis"を見つけました。ヨモギに強く光を当て過ぎ敢えなく失敗。結構いい感じにオーロラが出ているのになぁ。残念!

ノコギリソウとオーロラ
厳冬期にも花の形を残している植物を見かけます。ノコギリソウ"Achillea milleforium"です。ネアンデルタール人の洞窟からもこの植物の化石が発見されていることから、古くから薬草として用いれられていたのではないかと推察されています。しかし、そんなことを知ったのはキャプションを付けるのに図鑑を調べてから。極北では、夏の間、良く見かける植物です。冬を迎えると枯れはしますが、花の形をそのまま残しているのに加えて、過酷な条件の中にもよく見かけるので目を引きます。グレートスレーブ湖に点在する小島の際に生えている天然ドライフラワーのノコギリソウとオーロラを一緒に収めた作品です。


2281_04_3909.jpg
再び蒲の穂です。これは厳冬期を過ぎた4月、イエローナイフ近郊の湖で撮影した物です。白夜が近づいているため、
オーロラとトワイライトリングが一緒にみられる季節になってきました。2~3ヶ月後には花の季節を迎えるとは分かっていても、まだまだ寒さが厳しい時期が続きます。


こうやって見返してみると、植物の存在感も力強い気がしてきました。ただ、見落としているのは、私たちの方なのかもしれませんね。

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オーロラ撮影 ~前景に色々と置いてみる 2~

今回も前回に引き続きオーロラの前に色々と置いて試したものを掲載します。

前景に置くものの大きさは大きなものから小さなものまで様々です。
折りをみて小さな前景に寄ってオーロラを写し込む際の注意点について触れたいと思いますが、今回は取り敢えず、羅列だけに留めておきます。

イエローナイフブリッジの上を舞うオーロラ
今はなき鉄橋のイエローナイフ橋。今はコンクリートの橋に架け替えられています。予期せず、車が通ったので試しに露光してみたら、いい感じに写りました。ヘッドライトに照らされていないシルエットバージョンもあるのですが、こちらの方が目を引きます。

アイスロード上の車と空いっぱいに広がるオーロラ
まだ、周りに別荘などがなかった時代のVee Lakeの湖上。独りでの撮影だったので、露光開始をしてから、口で秒数をカウントしながら車に駆け寄りライトを一瞬点けて、すぐカメラに戻ってシャッターを閉じる。結構疲れます。

キャンプファイアーと二重のオーロラ
特に説明は要らないと思いますが、焚き火とオーロラです。料理をする訳じゃないですが、火力の調整が結構難しかったりします。

薄明時リンクスの形をした風見鶏とオーロラ
前景の置くものも段々とエスカレートしてきて、定宿にしていたEnodahの屋根にオーナーに頼んで登らしてもらい、そこでリンクス(カナダオオヤマネコ)の形をした風見鶏を前景に置いてみました。この大きさで画面に入れるためには無限大でピンが来る訳もないので、リンクスの目の部分に合わせました。バックの星々は滲んでいます。

蒲の穂と赤いカーテン状オーロラ
広角レンズの最短撮影距離程度まで蒲の穂に近づき、ストロボの光を当ててみました。いやぁ、もうライティングは苦手です。ストロボの光を最小にしてもこのくらいの距離だとオーバーしてしまいます。こういう撮影はセッティングに時間がかかるのとオーロラが刻々と画面の中を移動して行くので、ある意味一発勝負みたいな所があるので、オーロラが静かな時に試すのがいいのでしょうが、この時はいきなりブレイクアップして色付きになりました。

綿毛のタンポポと緑色のオーロラ
この頃は花とオーロラを一緒に撮ることに夢中になっていたのですが、ないんだな、これが!
極北の花の季節は、6月下旬から7月中旬くらい。夏のオーロラが始まる時期には殆どの花は散っています。そんな中で辛うじて見つけたのが綿毛に覆われたタンポポ。それもポツンと一本だけ空に突き出ているようなのを探すのには苦労しました。空が開けた所見つけては探し歩いてようやく見つけた一本。けど花じゃないんだよな。


このくらいにして、今回は終わりにしておきます。

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オーロラ撮影~前景に色々と置いてみる~

という訳で色々なものを前景にしてオーロラを撮ってみました。
理想的な撮影地で色々と理想を語っていましたが、結局オーロラが出てくればどこでもいいような気がしてきました。今回の作品は1992~3年に撮影したものなのですが、最後の一枚を除いて全部イエローナイフの街中で撮った作品ばかりですからね。当時は人口1万6~7千人ほどでしたから、町もそんなに明るくなかったのも理由の一つですが、この時期はオーロラがとても活発だったので、街中でも充分撮影できたのかもしれません。
そういえば長いこと街中で撮ってないなぁ。今度行ったら撮ってみよう。

雪上飛行機とオーロラ
初めてイエローナイフに滞在した最初の年に撮影した作品です。Old Townにあるフロートベースに駐機しているセスナ機を前景にしました。1992年撮影。それにしても当時のフィルムは凄い荒い粒状性で久しぶりに見ると驚きます。

フロートベースの駐機場の上を舞うオーロラ
翌年の夏、同じ場所近くのフロートベースで、今度は水上フロートに脚を変えた水上飛行機を前景にしてみました。


町並みの上を舞うオーロラ
イエローナイフ・オールドタウンのバックベイと呼ばれる湾で凍った湖上の上から町並みを前景に置いてみました。

イヌクシュクとオーロラ
前回の記事で紹介したマッケイレイクロッジにあるイヌクシュクを前景に置いてみました。1993/08/12撮影。日本ではちょうどお盆の時期ですが、明るいオーロラが出れば、このように問題なく見られます。ここは北緯63度なのでもう少し緯度が低ければ、8月上旬がオーロラシーズンの幕開けです。日付まで覚えているのは、白夜でオーロラが見られなくて悶々としていた所に、3ヶ月ぶりにオーロラを目にしたので深く印象に残っています。


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理想的な撮影地3

今までの記事で朧げながら、理想的な撮影地の条件は、
1: 360度どこにオーロラが出ても見逃さず、
2: 且つ、前景にポイントとなる被写体がある所
3: さらにその周りを短時間(オーロラが出ている間)にグルグルと回り、自分の撮影位置を変えられる所。
と言うことが見えてきたことと思います。

しかしながら、自然の中にはそんな調子のいい場所はそうそうないことを延々と述べてきました。

それならいっそ自分のいる所に被写体を作ってしまおう! というのが今回のテーマです。
「ホテルアークティック」~イグルーとオーロラ~

ここはイエローナイフからアイスロードの上を車で向かうことおよそ6時間。東京から名古屋くらいの距離の氷上を走ってようやく辿り着けるマッケイレイクの湖上です。今はダイヤモンド鉱山への重要な基幹路となっていますが、それは21世紀になってからの話です。1990年代までこの道はさらに北にあるLupin Gold Mineのメンテナンス用に整備されていた道です。
いくつもの湖をデイジーチェーンのように繋いだアイスロードを進むとひと際大きな湖にたどり着きます。東西の長さがおよそ100mile(160km)のマッケイレイクです。湖を北に向かって進むと右側の湖岸に建物が建ち並ぶ光景が目に入ってくることでしょう。果てなしの雪原の中に突如として人工物が現れると驚きます。この建物がマッケイレイクロッジです。
このロッジのオーナーと知り合いになって、冬期の間に燃料などの重量物をアイスロードが通れるうちに運び込むというので、連れて行ってもらった経緯があります。

マッケイレイクは森林限界線を超えた所に位置しているため、オーロラを見るためには理想的な場所です。第一の条件:360度空を見渡せる場所、は難なくクリアーです。しかし、いかんせん、だだっ広い場所で、周りは視界の続く限り雪原が続いているだけの単調な景色です。どこにオーロラが出てもOKですが、どこを撮っても雪原だけ。変化の付けようがありません。これなら、イエローナイフの街中からから15分も掛からずに行けるグレートスレーブレイクの湖上に出れば済んでしまうだけの話です。それでは、わざわざここに来た意味がありません。
そこで 条件2、3をクリアーして、理想的な撮影地にしてしまおう、という訳です。 けど、どうやって? 
かねてからイメージしていた「イグルーとオーロラ」をここで撮ってみようと思ったのです。物の本を読むと「イグルーを作るには風で押し固められたwind packed snowを選ぶ』と書かれています。森林限界線を越えれば、その雪もあるハズ、と同行させていただいた訳です。

イグルーを作る悪戦苦闘ぶりのエピソードは拙著「写真集 天の衣・夜の破片」に収録されているのでそちらをお読みになっていただくとして、このイグルーを置いたおかげでこの作品は、色々な所で掲載されました。

もうこれは自然写真ではなく、演出された作品になってしまいますが、実際に写真が一人歩きをしたことは、その後の撮影に大きな影響を与えてくれました。
撮影するということは、対象物と向き合い、切り取るという時点で既に演出をしているということですから、「演出」の線引きをどこでするかということでしょう。ジャンルに囚われることなく、インパクトのある作品を生み出す、という姿勢でいれば、演出を取り入れることはこの一枚以降あまり、厭わなくなりました。厭わなくなったどころか、好んで取り入れるようになったくらいです。オーロラの写真自体、数秒から数十秒の露光をかけている訳ですから、それだけで、肉眼で見る風景とは全く違った世界になっているので、それ自体が演出とも言える訳ですしね。

イグルーとオーロラ

という訳で条件を一つ加えてみました。
理想的な撮影地にするには
4: 前景となる被写体がなかったら作る(置く)

前景の置くものは、今回はイグルーですが、色々と置いてみるとインパクトのある写真になると思いますので、色々と試してみてください。

次回からは色々なものを前景に置いて試してみたものをご紹介する予定です。

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